(出所) ロイド統計
(B) 海運事情と保有船主の実態
デンマークは、ユトランド半島と大小500有余の島々から成っており、物資の流通や旅客の往来には船舶が重要な交通手段となっている。
また、デンマークは北海とバルト海の関門として位置しているため、北欧と西欧を結ぶ通商の十字路にあたり、内外船舶に極めて大きな役割を果たしている。
特に、首都コペンハーゲンは天然の商港であり、1984年に自由港となって以来バルト海岸諸国の中継貿易港として繁栄している。
従って、海洋への発展を促進し造船技術が発達して、現在では世界有数の造船国となっているが、自国海運もまた、経済の発展に伴い商船隊の強化が行われたため、今日では世界的な海運国に発展し、海運業は同国にとって重要な輸出産業となっている。
現在、デンマーク商船隊は欧州、北米、南米、西アフリカ、中東、極東、大洋州などを含む世界主要航路に就航している。
一方、主要嶼島間には多数の大型フェリーが定期に就航し、貨客輸送に従事している。
デンマークにおける主な海運会社と保有船は、次の通りである。
なお、これらの海運会社の中で特に、Elite-ShippingA/S、Molle, A.P.社の船舶拡充に目覚ましいものがある。