(出所) ロイド統計
(B) 海運事情と保有船主の実態
スウェーデンは貿易への依存度が非常に高い国であり、スウェーデン経済の発展は貿易に負うところが極めて大きい。
スウェーデンの貿易は、隣接するノルウェーとの貿易以外は、その殆ど全てを海路によって行っており、海運業はスウェーデンの重要産業である。
スウェーデンの商船隊は、最盛期の1976年当時は約800万G/Tを保有し、全世界船腹量の2%強を占めていた。
その後、保有量を年々減少し、1989年には644隻、217万G/Tとなっている。
その後、オイル・タンカー、プロダクト・キャリア、ケミカル・タンカー、バルク・キャリアなど各種船舶を大量に海外造船所へ発注し、300万G/Tに復活した。
その一方、スウェーデンの海運会社は自社船を便宜置籍船に切替えたり、大型タンカ一や高齢船を大量処分したことなどにより、98年末には96年末に比べ、隻数で56隻、約45万G/Tの減少となっている。
1998年末におけるスウェーデン籍船舶の全世界船舶に占めるシェアーは、約0.48%である。
スウェーデンの主な海運会社と、その保有船舶は次の通りである。