スウェーデンの貿易収支は、原油価格の暴騰を主要因として1970年代後半から80年代前半にかけて、大幅な赤字を記録した。
その後、再度にわたるクローナの切り下げにより輸出部門の競争力が強化され、輸出が順調な増加を示し、83年以降の貿易収支は黒字を維持している。
95年の貿易黒字は160億ドルを記録し、以後96〜98年も180〜190ドルの黒字を維持している。
主要輸出品はエレクトロニクス製品、産業機器、自動車、紙・パルプ等であり、特に武器・弾薬、電気・ガス等のエネルギー製品の輸出が伸びている。
輸入では、自動車が特に増加している。
国別・地域別の特徴としてはEUとの取引きが減少傾向にあるが、依然として輸出では54.9%、輸入では68.1%(97年)を占めている。
また、対ノルウェー貿易が顕著な伸びを示している。