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2.5 エルニーニョ現象と台風の発生・発達

 

本節においては近年注目されているエルニーニョ現象と台風の発生、発達の関係についての調査を行った。

図2.12に北太平洋赤道域におけるエルニーニョ現象発生年の夏季及び秋季における海面水温偏差および東西風速成分の合成分布図を示す。ここで、エルニーニョ現象発生年としては、気象庁の定義(北緯4°〜南緯4°、西経150°〜西経90°に囲まれた海域における月平均海面水温の平年差の5ヶ月移動平均値が6ヶ月程度以上連続して+0.5℃以上になった場合)に従い、その内、夏季及び秋季に現象が発生している9年間(1957、1965、1969、1972、1982、1983、1987、1987、1992年)を選択した。図2.12では、一般に言われているように、エルニーニョ現象発生時には太平洋東部赤道域の海面水温が上昇し、相対的に台風の発生域である太平洋西部熱帯域の海面水温は低くなる特徴や、東西の海面水温差(海面気圧差)が小さくなり太平洋中部赤道域の貿易風が弱まる特徴がよく示されている。

次に、エルニーニョ現象発生年における台風の発生個数の特徴を示す。

 

SSTは61ヶ月移動平均値の95%信頼区間

ハッチは台風発生数、薄ハッチはエルニーニョ現象が発生した期間

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図2.13 台風の発生数とその発生域における海面水温偏差の経年変化

 

 

 

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