C. 伝達関数Sの計算(図2-14参照)
上記で作成した2分×1分格子点データから各Nettleton格子点(1度×0.5度)毎に探索半径55.5km内のデータを抽出し、伝達関数S=σ_h/σ_gを計算した。(注:Smith and Sandwell(1994)では2.5度×1.25度、探索半径は135km。)処理は主にC言語プログラムで行った。次に、得られたNettleton格子点でのSの値をGMTのsurfaceコマンドにより領域全体の2分×1分格子点へ(tension=1で)補間した。
注:
Smith&Sandwell(1994)の手法に従い、
・ノンパラメトリック統計処理とみなし、ケンドールの順位相関係数τを導入した。
・ヌル仮説の棄却信頼度を計算し、相関があるところのみでSを計算した。
・標準偏差の代わりに重み付き中央値の絶対値を用いた。
各モデル海域での結果を以下の図2-65〜図2-67に示す。