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第2章 内航海運の現状

 

1. 国内貨物輸送における内航海運の役割

1) 内航海運の輸送実績とシェア

内航海運は国内物流の大動脈として国民経済の発展に寄与してきており、平成9年度の貨物輸送量は5億4100万トン、2,370億トンキロに達している。しかし、わが国の経済構造の変化に伴う国内物流に占める重厚長大型貨物のウエイトの低下や道路整備の進展によるトラック輸送量の増加等により、内航海運の輸送量は平成6年以降やや減少傾向にある(図2-1.)。

国内貨物輸送量に占める内航海運のシェアを平成2年度と平成9年度で比較すると、トンベースでは6ポイントの減少、トンキロベースでも3ポイント減少している。

なお、データの出典は特に注記するもの以外は近畿運輸局及び日本内航海運組合総連合会の資料である。

 

図2-1. 内航海運の輸送量推移

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国内貨物輸送におけるトンベースの内航海運のシェアは8.1%(平成9年度)、トンキロベースでは41.7%(平成9年度)であり、トラックのシェアよりも小さい(図2-2.)。

 

図2-2. 国内貨物輸送における輸送機関別シェア(平成9年)

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