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[物流業]

1] 地域別の利用状況

〜高知・香川・愛媛・岡山の利用は少ない〜

・岡山では明石海峡大橋の影響は無い。(岡山県赤磐郡)

・愛媛県松山市はフェリーによる対応が多く、陸路を選んだ場合のメリットは少ない。(愛媛県松山市)

・現在、大阪までの所要時間を4.5時間(350?)と計算しているが、高知、明石大橋区間にてこの時間が短縮されると利用するが現行は余分に時間がかかるので利用できない。発着地が徳島周辺であれば利用価値は高いが高知県であるのでメリットはない。(高知県高知市)

・西播磨地域で倉庫業を営む当社では明石海峡大橋を利用し、到着または出発する車輌はほとんどない。四国への物流は瀬戸大橋を利用(愛媛県内へ出荷する貨物が多い)。(兵庫県龍野市)

・当社の輸送ルートは全て瀬戸大橋。(香川県三豊郡)

・本四間の輸送ルートとしては、明石ルートを将来的に通用する予定であるが、未だアクセス通路の未整備により、時間距離が測れない。(愛媛県今治市)

・四国方面、四国から本州への荷物の増加。(兵庫県伊丹市)

2] 明石海峡大橋の効果

〜本州の事業者の四国への参入〜

・本州からトラック業者が四国に参入した。(兵庫県三原郡、徳島県板野郡、徳島県徳島市)

・本州から四国徳島方面の輸送先が開拓された。(兵庫県三木市)

・明石海峡大橋の開通により今まで徳島の運送業者がよく運搬してきていたのが全然来なくなり、コンテナが増えた。(香川県観音寺市)

・従来、高松又は松山あるいは県庁所在地に拠点を持ち、在庫を持っていたのが、拠点を四国1ヶ所又は中四国にあるいは関西に大型で持ち込み、阪神のトラックが乗り込み帰り荷をさらうため、四国のトラック事業者は厳しい。(香川県高松市)

〜荷主の値下げ要請が拡大〜

・大橋開通を理由にほとんどの荷主から大きな運賃料金の値下げを強要され、運送業者間の競争激化を起こし、大幅な収入減を生じ経営状態が危機に追い込まれている企業が多い。(徳島県徳島市)

・特別料金制度が輸送料金値下げに大きく影響。平成15年に基本運賃に戻った場合、荷主が値上げに応じていただけるか心配。(徳島県徳島市)

・フェリーに比べ、通行料が安くなったため、荷主より運賃の値下げがおこった。(徳島県阿南市)

〜運賃の下落〜

・運賃の下落。(高知県高知市)

 

 

 

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