III. 既存調査の整理
本章では、瀬戸大橋の短期インパクトおよび中長期インパクトと、明石海峡大橋の短期インパクトを比較することにより、今後発生するであろう明石海峡大橋の中長期インパクトを類推することを目的として、既に発生している具体的なインパクトを整理する。
1. 本四架橋のインパクト体系
本四架橋による物流へのインパクトについては、下表に示すように様々な事象が挙げられている。ここでは、本州四国連絡道路等インパクト調査委員会による「昭和62年度本州四国連絡道路等インパクト調査報告書」より、既存資料の裏付けが取れる項目について、以下のように本四架橋のインパクト体系を整理した。