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○各社の高速バスを使うため、回数券(淡路島・京阪神間)を利用する人が多い

淡路島・京阪神間の路線では、回数券の利用者も多い。これは、JR系と非JR系の両方を使う人である。また、高速バスの路線が多様化しているため、定期券の旨みが少ないこともある。JR系と非JR系の乗車券の共通化のニーズは高い。なお、京阪神・徳島間の定期券はない(バス事業者)。

○旅客船・フェリー事業者の経営は極めて厳しい

明石海峡大橋開通後、大規模な人員削減を行い、利用料金も大幅に値下げ(最高58%減)して陸路との共存を図ったが、経営状況は極めて厳しい状況である。普通車料金をあと少し高く設定すれば運営できる体質まで改善したのだが、大橋の特別料金があまりにも安すぎたので、それより安く下げざるを得なかった(旅客船・フェリー事業者)。

〇航路の存在が認知されることが重要

航路をいったん廃止し、需要が出てきたとき(例えば大橋の通行料金が通常料金に戻ったとき)に航路を復活すれば良いという考え方は論外である。公共交通機関は継続して存在が認知されてこそ利用されるのである。現状でさえ、「まだ航路はあるのですか」という問い合わせがあるぐらい航路の認知が低い(旅客船・フェリー事業者)。

○石海峡大橋の通行料金が通常料金になると、採算の合わないバス路線も

現在、明石海峡大橋の通行料金は特別料金であるが、平成15年度以降に大橋の通行料金が通常料金に戻った場合、路線によっては採算の合わない路線が出てくる可能性がある(バス事業者)。

 

 

 

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