資料1-4 航路入航時間調整実態調査
1. 調査の目的と調査内容
輻輳海域における船舶航行調整法の一つとして、航路入航時間を調整する方法がとられている。ここではそうした海域として東京湾(浦賀水道航路)と伊良湖(伊良湖水道航路)を 選び、そこでの航路入航時間調整の実態について、次の事項を調査した。
・第一報通報時期、その時の通航予定時間、(変更を必要とした場合の通航指示時間)
・第二報から最終通報まで、変更通報があった場合の、各報通報時期、通航予定時間、(それに対して変更を必要とした場合の通航指示時間)
・実入航時間(実際に航路Inした時間)
調査は、平成11年の6月から7月にかけて行い、東京湾と伊良湖の航路を北航と南航の2つに分類し、各航路に対して航路通報を行った通航船舶(管制計画の対象船舶)が各々 100隻になるまで行った。実際には、東京湾(6/30〜7/5)、伊良湖(7/1〜7/20土日を除く)で あった。
2. 通報と実入航時間の変遷
図1は、実入航時間から見た通報時期、実入航時間と入航予定時間のズレを図にしたもので、各船ごとに変更があればその変更点を実線で結び、どのような過程で実入航したかを示した例である。これから航路通報してくる船が、実入航時間に対しどの程度事前に通報してくるのか、また入航予定時間と実入航時間とのズレはどの程度あるのか、その 様子を知ることができる。図1-1〜図1-4に東京湾および伊良湖の結果を示す。