(9)将来のプロジェクト計画
秋田県では、平成11年度水産漁港関係の施策として計画され、現在下記項目の事業が推進されている。
1. 秋田ISH運動の推進
漁業の果たす役割を理解し、水産業に対する親しみや関心を深めるため、広報活動のほか各種イベントなどを行うとともに、クリーンアップ事業などを行い県民の環境保全意識の高揚を図る。
2. 栽培漁業・資源管理型漁業の推進
ハタハタ種苗の大量放流や新魚種を対象とした放流・増養殖技術の確立により、栽培漁業を推進する。また、小型魚の保護など資源管理型漁業を行うとともに遊漁との調和を一層推進し、資源の増大を図る。
3. 内水面漁業・養殖業の振興
河川・湖沼の資源増大と養殖業の振興を図るため、増養殖技術の開発研究を行うほか、サケ・マス資源の増殖を図る。また、河川・湖沼の生産の場としての機能を高めるため、魚道の整備や種苗の放流を行う。
4. 試験研究体制の整備と先端技術の開発
試験研究機能を充実し、資源管理型漁業の定着や本県の特性に合った養殖対象種の作出などに努める。さらに、民間と共同による先端技術の開発・導入を図る。
5. 漁港・漁村整備の促進
つくり育てる漁業に対応した漁港、使いやすい漁港、都市住民との交流等を促進する拠点漁港、自然環境と調和した漁港などの整備を促進する。
6. 沿岸漁場整備開発の促進
沿岸漁場の整備開発については、生産性の高い魚礁漁場を整備するとともに、増殖場を造成し、資源量の増大を図る。
7. 狙い手の確保・育成の促進
漁業生産の狙い手の確保育成のため、漁業士の育成や各種研修などを実施する。また、漁業金融の充実により、漁業経営基盤の安定・強化を図る。