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2] 船舶数からみた船籍/船齢構成

日本寄港タンカーのうちケミカルタンカーの船舶数(290隻)の船籍国と船齢の内訳を船舶数の多い順に表2.2-27に示し、その船齢と船舶数の関係を図2.2-24に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で20カ国であった。なお、添付資料14に、詳細な船齢別構成を示す。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全ケミカルタンカー船舶数の42.8%を占めており、リベリアが2位で20.3%を占めている。全タンカーの場合より、パナマ、リベリアの占める割合が特に大きく、両国で約3分の2を占めている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本1.4%、韓国7.2%、中国1.7%、北朝鮮及びロシアは0であった。日本及び韓国を船籍とする船舶数は合計で25隻で全体の8.6%を占めるにすぎないが、全船舶の場合と同様に日本や韓国では便宜置籍船を多く利用していることを考えると、実際には、両国が関係しているケミカルタンカーの航行がかなり多いと推測される。

船齢でみると、船齢20年未満の船舶数は250隻(10年未満148隻)であり、全ケミカルタンカー船舶数の86.2%(10年未満51.0%)を占めている。船齢20年以上のケミカルタンカーの船舶数は38隻(30年以上0隻)であり、全ケミカルタンカー船舶数の13.1%である。

平均船齢でみると、ケミカルタンカー全体で10.0年と全船舶の場合の11.9年(表2.2-7(20ページ)参照)よりも1.9年若く、船籍別では、日本7.0年、韓国10.9年、中国10.4年であった。

航海数でみた場合と同様、平均船齢は全タンカー(船舶数)の9.2年とあまり変わらないが、船齢20年以上の占める割合は全タンカーの6.5%と比較して大きく倍程度となっている。

 

 

 

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