2] 船舶数からみた船籍/船齢構成
日本寄港タンカー(ケミカルタンカーを含む。)の船舶数(1,074隻)の船籍国と船齢の内訳を、10隻以上あった船籍国について船舶数の多い順に抜粋し表2.2-18に示し、その船齢と船舶数の関係を図2.2-20に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で42カ国(添付資料11参照)に及ぶが、10隻以上あった船籍国は15カ国であった。
船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全船舶数の32.3%を占めており、リベリアが2位で13.2%、シンガポールが4位で7.4%を占めている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本12.7%、韓国5.1%、中国2.8%、ロシア0.6%*5であり、これら4カ国を船籍とする船舶数は合計で227隻で全体の21.1%を占めるにすぎないが、全船舶の場合と同様に日本や韓国では便宜置籍船を多く利用していることを考えると、実際には、両国が関係しているタンカーの航行がかなり多いと推測される。
船齢でみると、船齢20年未満の船舶数は1,002隻(10年未満624隻)であり、全タンカー船舶数の93.3%(10年未満58.1%)を占めている。船齢20年以上のタンカーの船舶数は70隻(30年以上0隻)であり、全タンカー船舶数の6.5%である。
平均船齢でみると、タンカー全体で9.2年と全船舶の場合の11.9年(表2.2-7(20ページ)参照)よりも2.7年若く、船籍別では、日本8.2年、韓国9.8年、中国8.1年、ロシア15.2年*5であり、ロシアを船籍とするタンカーの寄港船舶数は少ないが、他の船籍と比較して高船齢となっている。
全船舶の場合と同様、船籍については航海数からみた構成より、パナマ、日本、韓国の占める割合が小さくおり、タンカーの船舶数については特にリベリアの占める割合が大きくなる。船齢については航海数、船舶数とも同様の傾向がみられる。
*5) 「添付資料11 タンカー 船籍/船齢(船舶数)集計表」参照