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2] 船舶数からみた船籍/船齢構成

日本寄港貨物船の船舶数(5,986隻)の船籍国と船齢の内訳を、50隻以上あった船籍国について船舶数の多い順に抜粋し表2.2-13に示し、その船齢と船舶数の関係を図2.2-13に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で81カ国(添付資料8参照)に及ぶが、50隻上あった船籍国は25カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全船舶数の31.5%を占めており、リベリアが3位で6.1%となっている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本3.8%、韓国3.4%、中国6.2%、ロシア4.8%であり、これら4カ国を船籍とする船舶数は合計で1,085隻で全体の18.1%を占めるにすぎないが、全船舶の場合と同様に日本や韓国では便宜置籍船を多く利用していることを考えると、実際には、両国が関係している貨物船の航行がかなり多いと推測される。

船齢でみると、船齢20年未満の船舶数は4,821隻(10年未満2,313隻)であり、全貨物船船舶数の80.5%(10年未満38.6%)を占めている。船齢20年以上の貨物船の船舶数は1,154隻(30年以上129隻)であり、全貨物船船舶数の19.3%(30年以上2.2%)である。

平均船齢でみると、貨物船全体で12.3年であり、全船舶の場合の11.9年(表2.2-7(20ページ)参照)とほぼ同じであった。船籍別では、日本11.0年、韓国13.1年、中国15.3年、ロシア21.5年であり、また北朝鮮は22.7年となっており、全船種の場合と同様、ロシア及び北朝鮮を船籍とする船舶の高船齢化が目立っている。日本に寄港するロシア籍の貨物船のうち船齢20年以上の貨物船の船舶数の割合は60.1%、北朝鮮籍の貨物船では60.8%であった(日本籍船8.8%、韓国籍船17.4%)。

全船舶の場合と同様、船籍については航海数からみた構成より、パナマ、日本、韓国の占める割合が小さくなるが、船齢については航海数、船舶数とも同様の傾向がみられる。

 

 

 

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