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2.2.3 日本寄港貨物船の状況

前項「2.2.2」は、日本に寄港する全船舶についての概要であるが、当該海域における航海数の多かった貨物船、タンカー、液化ガスタンカーの3船種について、同様の解析を試みた。

 

(1) 貨物船の使用航路及び航行隻数密度

図2.2-9は、1997年に日本に寄港した貨物船(呼称:日本寄港貨物船)が採用したと考えられるすべての航路を示したものである。前述のとおり、日本に寄港する船舶の航海数は80%以上が貨物船であり、全船舶の航路(図2.2-1(9ページ)参照)と同様に、ほぼ海域全域にわたって、貨物船の航路が存在している。

図2.2-10は、図2.2-2(10ページ)と同様、日本周辺海域を緯度/経度のそれぞれ0.5度(30分)単位のメッシュに区分し、各区分海域における船舶の航行隻数の密度を示したものであり、貨物船がどの海域を多く航行しているかを示すものである。全船舶の場合と同様、日本周辺の沿岸域が全般的に航行密度が高くなっており、特に相模湾から駿河湾沖及び熊野灘から紀伊水道南方の海域に船舶の航行密度が高い。メッシュ当たりの最大隻数は40,509隻である。

 

 

 

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