2] 船舶数からみた船籍/船齢構成
日本寄港船舶の船舶数(7,463隻)の船籍国と船齢の内訳を、50隻以上あった船籍国について船舶数の多い順に抜粋し、表2.2-7に示し、船齢と船舶数の関係を図2.2-6に示す。
船籍国は、第二船籍国を含め全部で86カ国(添付資料4参照)に及ぶが、50隻以上あった船籍国は26カ国であった。
船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全船舶数の30.8%を占めており、次いでリベリアが2位で7.3%となっている。ゾーン別で航海数の割合の大きい日本及び極東ゾーンの諸国については、日本5.7%、韓国3.6%、中国5.5%、ロシア5.1%であり、これら4カ国を船籍とする船舶数は合計1,478隻で全体の19.8%を占めるにすぎないが、1]でも述べたとおり、日本や韓国ではパナマ籍船等の便宜置籍船を多く利用していることを考えると、実際には、両国が関係している船舶の航行がかなり多いと推測される。
船齢でみると、船齢20年未満の船舶の船舶数は6,114隻(10年未満3,107隻)であり、全船舶数の81.9%(10年未満41.6%)を占めている。船齢20年以上の船舶の船舶数は1,336隻(30年以上148隻)であり、全船舶数の17.9%(30年以上2.0%)である。
平均船齢をみると、全体で11.9年、船籍別では、日本10.3年、韓国12.5年、中国14.8年、ロシア20.5年であり、また北朝鮮は22.5年となっており、ロシア及び北朝鮮を船籍とする船舶の高船齢が目立っている。日本に寄港するロシア籍船で船齢20年以上の船舶数の割合は54.1%、北朝鮮籍の船舶では59.6%に達している(日本籍船8.5%、韓国籍16.9%)。
船籍については航海数からみた構成よりパナマ、日本、韓国の占める割合が小さくなるが、船齢については航海数、船舶数とも同様の傾向がみられる。
