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(c) 突起作用実験

表II.2.2-5および図II.2.2-6には、動植物プランクトンに対する突起作用実験結果、表II.2.2-6および図II.2.2-7には、浮遊物質量の変化を示した。なお、実験データは、いずれも粒子サイズ別に取得している。

この実験では、突起作用を顕著にするため、ミキサーパイプの突起装着部だけを10段連結して行った。

突起作用は、プランクトン等粒子の突起への衝突による粉砕、突起周辺に形成される乱流による粒子粉砕力が考えられる。

動物プランクトンには若干の減少傾向が見られるものの、植物プランクトンは、原水と比べてほとんど変化が無く、浮遊物質においても減少する結果は得られなかった。したがって、突起の作用に関しては、旋回と空気の両作用加わって効果が現れるものであり、突起だけでは大きな効果が無いと判断された。

 

 

 

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