日本財団 図書館


第1章 調査研究の概要

 

1 目的

海上安全及び海洋環境保全問題は海上交通の国際的性格上、国内だけでは推進できるものではなく、国際協調が不可欠であり常に国際的動向に注目して、これらを斟酌し官民一体となって対応する必要がある。

従って、平成11年度もIMO(国際海事機関)のMSC(海上安全委員会)、NAV(航行安全小委員会)、COMSAR(無線通信・捜索救助小委員会)、MEPC(海洋環境保護委員会)、BLG(ばら積みの液体及び気体物質に関する小委員会)等に対して、積極的に参画を図り、アドバイザーとして、わが国代表を補佐するとともに、わが国の適切な対策の立案に寄与し海上安全及び海洋環境保全の推進に資することを目的とする。

 

2 調査項目

IMO会議の議題である下記の項目を中心として、調査研究を行った。

(1) MSC、COMSAR及びNAVに関する資料の収集及び解析

(2) COLREG、SOLAS条約、SAR条約等の海難防止関係規則、条約に関連する資料の収集及び解析、並びにIMO会議における動向調査

(3) 海外における海難防止に関する事例の資料の収集及び解析

 

3 調査の経過

(1) 委員会

委員会を開催して、IMO会議で審議される議題に関連し、我が国における問題点、IMOに提出された諸外国の提案文書の問題点を調査し、対処方針等を検討した。

当協会ロンドン連絡事務所との連係のもとに各国の関連情報を収集し、解析、検討を行った。

(2) IMO会議への出席

IMO会議で審議される事項については、特に我が国が慎重に対応しなければならない重要課題であるため、次の会議に調査員を派遣・出席させ、委員会における研究結果を踏まえ、当協会連絡事務所との密接な協力の下、我が国の意見の反映を図った。

1]第71回MSC(平成11年5月開催)

2]第4回COMSAR(平成11年7月開催)

3]第45回NAV(平成11年9月開催)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION