3 事故による流出量 衝突・乗揚げなどの事故により、油タンクに破口が生じた場合に流出する油の量は、破口が水面上にあるか、水面下にあるかによって異なります。 破口が水面上にある場合は、破口より上にある油が全部流出します。(第1図参照) 破口が水面下にある場合は、まず破口から油が流出し、つづいて油の面が下がると海水が流れ込んできて、3のような状態になります。(第2図参照) 破口が水面にある場合は、油と海水が人れかわって、全部の油が流出してしまいます。(第3図参照)
3 事故による流出量
衝突・乗揚げなどの事故により、油タンクに破口が生じた場合に流出する油の量は、破口が水面上にあるか、水面下にあるかによって異なります。
破口が水面上にある場合は、破口より上にある油が全部流出します。(第1図参照)
破口が水面下にある場合は、まず破口から油が流出し、つづいて油の面が下がると海水が流れ込んできて、3のような状態になります。(第2図参照)
破口が水面にある場合は、油と海水が人れかわって、全部の油が流出してしまいます。(第3図参照)
第1図 破孔が水面上にある場合
第2図 破孔が水面下にある場合
第3図 破孔が水面にある場合
4 流出油の処理 油は海上に流出すると急速に広がり、時間とともに拡散は緩やかになります。流出後30分ほど経過すると、拡散油の前線は、風、波浪、油の粘度の影響が大きくなり、初期拡散を終わります。初期重力拡散は位置のエネルギーが運動のエネルギーに変わり拡散しますが、その拡散は時間とともに緩やかとなり、次いで油の粘性、風、波浪の影響を受けて拡散するようになります。 このような流出油の処理は、一般に、まずオイルフェンス等で油を囲み、油回収船又は油回収装置により機械的な回収を行い、補助的手段としてひしゃく、回収ネット、油吸着材、油ゲル化剤などによる回収を併用することが基本であり、最も望ましい方法であります。
4 流出油の処理
油は海上に流出すると急速に広がり、時間とともに拡散は緩やかになります。流出後30分ほど経過すると、拡散油の前線は、風、波浪、油の粘度の影響が大きくなり、初期拡散を終わります。初期重力拡散は位置のエネルギーが運動のエネルギーに変わり拡散しますが、その拡散は時間とともに緩やかとなり、次いで油の粘性、風、波浪の影響を受けて拡散するようになります。
このような流出油の処理は、一般に、まずオイルフェンス等で油を囲み、油回収船又は油回収装置により機械的な回収を行い、補助的手段としてひしゃく、回収ネット、油吸着材、油ゲル化剤などによる回収を併用することが基本であり、最も望ましい方法であります。
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