公開演武
「駒川改心流剣術」(こまがわかいしんりゅうけんじゅつ)
駒川改心流剣術は、元祖駒川太郎左衛門尉国吉が、母親のわが子を愛撫しながら、子の口なら流れる涎をすくう有り様を見て閃きを感受し、辛苦精励悟得した技を「涎賺(よだれすか)し」と名付け、流名を改心流と号したものです。
この流儀の表の形に
涎賺(2本) 目付(3本) 龍段返(1本)
の6本あり、その最初の「涎賺」の2本が流儀を代表するものであります。
始祖桜田次郎左衛門貞国は、さらに実手術・小太刀術・鎖鎌・三ツ道具・しころ・薙刀等の術を加え、特に短い武器で剣の勝負に利ある秘法を悟得し、「改心流」の頭に「駒川」と入れ、流名を駒川改心流と称しました。
のち貞国の末孫・藤井三右衛門の養子となった藤井右門から小島平吉に伝授され、平吉は後、富山藩に至り、藩士加藤新吉に印可し藩主利保公に用いられてから富山藩の武術として伝承され、現在に至っております。
・ 演武 涎賺 切上 目付 足切 附込 龍段返
・ 演武者
打太刀 大澤好寛(五段)
仕太刀 大澤辰之(三段)