日本財団 図書館


VII 自己かく拌型油分散剤の分散性能調査結果(高粘度、原油、ムース化油)

 

VII-1 高粘度油に対する分散性能の調査

 

高粘度油に対する分散性能の調査は、試験油の粘度を5,000cStから30,000cStの範囲で3種類を設定し、試験油に対する油処理剤の散布率を変えて実施した。

また、比較のために外国製についても調査を行った。

 

(1) 試験諸元

1) 供試材 S-5 S-7 外国製

2) 試験油 C重油

3) 試験油の粘度 5,000cSt(14℃)

10,000cSt(8℃)

30,000cSt(1〜2℃)

4) 散布率 4%〜12%の5種類(2%間隔)

5) 試験法 MDPC法(試験油の粘度、散布率及び試験温度を除く。)

6) 試験温度 試験油の粘度を保つために、必要な温度とした。

 

(2) 試験結果

試験結果を表VII-1及び図VII-1〜図VII-3に示す。

 

表VII-1 高粘度油に対する分散性能

168-1.gif

 

168-2.gif

 

(3) 考察

S-5及びS-7の分散性能は、油分散剤の散布率4%、粘度5,000cStで、分散率30%弱で、性能基準値を上回った。他の粘度で、性能基準値に達したのは、S-7の10,000cStで、他は性能基準値以下である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION