平成10年度の本調査において、試作した油分散剤に対し、MDPC法(但し、振とう時間は20分)の予め混合及び別々添加による分散性能の調査した結果を表3-2-3に示す。
試験の結果からは、各油分散剤とも大きな差は認められないものの、予め混合の場合は、S-5が最も高い分散率を示し、別々添加の場合は、S-7が高い分散率を示した。
一方、流出油事故現場では、流出油に対して油分散剤を散布する別々添加であることから、試作した油分散剤のうち、別々添加の性能で優れたS-7を実用化することが適当であることが本委員会で了承された。
なお、平成10年度の本調査において、試作した油分散剤について、舶査第52号による対生物毒性試験を実施され、試作したいずれの油分散剤も基準を満足する良好な結果が得られている。