“ストレスがたまると、どこででも泣きます”
深田恭子さんがキッチンで手ぎわよく料理を作る。そして洗濯、掃除とかいがいしく働く。フジテレビ系「イマジン」(火曜後10:00)に出演の深田さんは、仕事に忙しい母親に代わって家事一切を引き受けている、飯島有羽を演じている。有羽は大手不動産会社営業課に勤めるOL。三歳の時、両親が離婚し、以来、一級建築士の母親美津子(黒木瞳)と二人暮らし。仕事できてズケズケと物を言う母親の反動からか、有羽は控え日でおとなしい性格。恋愛についてもウブで、なかなか足を踏み出せない。そんな有羽の前に仙台支社から転勤してきた温厚で朴訥な洋平(中村俊介)が―。
「これまで、制服といえば学生服が多かった。今度はOLの制服。初めてです。マイペースの役ばかりやってきた私にとって、今回は全く違う役柄。思っていることをハッキリ伝えられたらと考えています」
平成八年、「第二回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリに輝き、その翌年、「FIVE」(日本テレビ系)でデビューした。「神様、もう少しだけ」(フジ系)ではHIV(エイズウィルス)に感染した女子高生役。昨年の「鬼の棲家」(フジ系)では初めて主役に挑戦した。突然の交通事故で両親を亡くし、旅館を経営する親せきに引き取られ、さまざまな苦難にあいながら、たくましく成長する少女を演じた。
暗い役柄が多かったが、素顔は明るく純粋。「ストレスがたまると、どこででも泣きます。自然に涙が出てきます。周りの人たちはびっくりします」
今回の有羽は地のままで演じられそう。ただ、お料理シーンにはとまどっている。「わたしは料理がにが手。いろいろ勉強しています」。その料理シーンがこのドラマの見どころのひとつ。「鬼の棲家」でも調理場に出入りしていた。火の扱いになれている。火の用心はしっかりと身につけ、なかなかの気配り。料理の腕も上げているようす。ストレスがたまって泣くことはなさそうだ。
(インタビュー・編集部)