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Hello Firefighter

 

女優 沢口靖子さん

 

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“犯人は見逃しません”

 

京都、鴨川の堤防を自転車で走る沢口靖子さん。美しい風景をバックに、まるで絵のようだ。CMのシーンのような感じだが、これは沢口さん主演、テレビ朝日系「科捜研の女」(木曜後8:00)の一場面。このドラマで沢口さんは犯罪捜査の影の主役として活躍する科学捜査研究所の女性捜査官榊マリコを演じている。

現代の犯罪はその手口、方法がますます知能化、巧妙化している。犯罪を追う警察、鑑識技術者も、当然それに対応した科学性やスピード性が要求される。そこで重要な存在になるのが各県警内に置かれている科学捜査研究所、通称科捜研である。

マリコは京都府警科学捜査研究所の法医研究員。仕事の面ではプロフェッショナルとして天才的才能を発揮するが、普段の顔はごく普通のバツイチ独身女性。

「マリコは仕事に使命感と誇りを持ち真っすぐに突き進んでいきます。働く女性たちにそんなマリコの仕事ぶりを見てもらいたいと思います。でも私生活となると部屋は散らかしつぱなしの大ざっぱな性格。そそっかしい。それが人間的魅力かもしれません」。そして職場には自転車で通勤している。

「川の土手を自転車で走るのは気持ちいいですね。中学のころは自転車通学でした。途中でお好み焼きや、やきそばを食べた思い出があります」。中学時代に戻って、軽快にペダルを踏む。さっそうとして若々しい。

そんなマリコもひとたび職場に着くと厳しい顔になる。持ち込まれた難事件に取り組む。仕事は毛髪、血液型、DNA、声紋、筆跡などの鑑定。ポリグラフ、復顔法、スーパーインポーズなど多岐にわたっている。「難かしい専門用語が次々と出てきます。早口言葉みたいで、覚えずらいですね。スラスラとしゃべるのにひと苦労です。専門用語でNGを出してしまいます」。凶悪な事件が多い。放火殺人もある。「そんな犯人は見逃しません」。犯人にとってはとても怖い科捜研の女―。

(インタビュー・編集部)

 

 

 

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