平成10年度 私たちのあゆみ
H10.10/30〜11/7
《英国VSへの研究・視察旅行》
多田先生と相談員4名が参加。伝統が今も息づくロンドン各地を歩け歩けの旅でした。
VSとはイギリスの被害者支援組織(Victim Support)
H10.11/8
《特別研修「被害者への早期支援」》
英国VSコーディネーターのキャシープレザンスさんと夫君が来所。
VSに対する理解が深まりました。
H10.12/12〜13《一泊研修会》
辰口の加賀白山荘で、恒例の研修会が開かれました。
捜査1課松本理香巡査より「性犯罪の現状と警察の取り組み」、捜査2課諸田悠喜雄警部より「暴力団犯罪と被害者対策」、また犯罪被害者対策室の眞島俊明警視、毛利哲朗警部から犯罪捜査の流れや被害者対策について教えを請い、大変有意義な2日間でした。
北国新聞(朝刊)
H11年1月12日(火)
慰謝料寄付した中野さんに感謝状
石川被害者相談室
石川被害者相談室は十一日、同相談室に慰謝料の一部を寄付した金沢市の大学生、中野克也さん(二〇)に感謝状を贈った。
中野さんは、昨年六月、恐喝事件の被害者となり、男性三人から十万円を脅し取られた。しかし、三人が別件で逮捕された昨年九月までは、三人への恐怖心から、警察に被害届を出さなかった。
その後、逮捕された三人の親から被害弁償、慰謝料として三十五万円を受け取った中野さんは「犯罪被害者となっても自分のように一人で悩み苦しんでいる人はいるはず」と石川被害者相談室への十五万円の寄付を決めた。
金沢中署で行われた感謝状贈呈式では、石川被害者相談室の北村友正会長が中野さんに感謝状を手渡し、「中野さんの思いを今後の被害者支援に役立てたい」と述べた。
北国新聞(朝刊)H11年5月16日(日)
犯罪被害者の権利確立へ宣言採択
全国支援ネット
犯罪の被害者や遺族の支援を訴え、石川被害者相談室など全国八団体が結成した「全国被害者支援ネットワーク」(会長・山上皓東京医科歯科大教授)は十五日、京都市内で理事会を開き、被害者が情報を提供される権利などを求める「犯罪被害者の権利宣言」を採択した。今後「犯罪被害者基本法」の制定を求めるなど、国や関係機関に広くアピールしていく。
「権利宣言」は「被害者を支援しその回復を助けることは社会の当然の責務だ」とした上で、被害者の権利確立に向けた政策を定着させるため、国などによる総合的な施策を講じるよう求めている。
被害者に認められるべき権利として「情報を提供される権利」「公正な処遇を受ける権利」「意見を述べる権利」「被害回復の権利」など、七つの権利を挙げている。
同ネットワークは、東京医科歯科大の「犯罪被害者相談室」など北海道、静岡、石川、広島など全国の民間組織が昨年五月に結成した。