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平成11年度 全国公立文化施設協会「九州地区協技研修会」

劇場演出空間技術協会 金谷久男氏 講議要項

12月9日 9:30〜11:30

講議内容「舞台照明器具の現状」

 

(講議は当日配付された研修会テキストに沿ったかたちでされています。従ってテキストからもれている内容を中心に書き出しています)

 

1) 照明器具の分類

照明器具は設置場所による分類と照明器具の種類による分類ができる。

1]設置場所による分類

舞台用照明器具は、一般的に固定された照明器具が設置された場所の名称が使われ、移動用照明器具は、照明器具の構造、性質をそのまま呼称していることが多い。また照明器具の製品名をそのまま呼称している器具も幾つかある。

○舞台上部設備

ポータルブリッジ

固定的に舞台間口の高さ、横幅を調整するシステムをポータルシステムと呼び、それに付いているブリッジをポータルブリッジと呼んでいる。そこに吊られているボーダーライトをポータルボーダーライト、サスペンションをポータルサスペンションライトと言う。

フライブリッジ

ポータルブリッジと同じく、ボーダーライト、サスペンションライトが吊り込まれている。

フライブリッジは先のポータルブリッジのより舞台奥に位置する。

またブリッジでは、そこに人が乗り、直接灯具を触って、シューティング(明かり調整)が可能。

単独昇降

ボーダーライト、サスペンションライトが個別に昇降する。(通常の会館はこのシステム)

また舞台奥にあるアッパーホリゾントライトもこのシステムの物が多い。

○舞台袖面設備

トーメンタルライト

舞台間口両サイドの壁面(大尽)に縦に設置されてるライト。

ポータルタワーライト

トーメンタルライトと同じ場所だが先のポータルブリッジと同じライン上の両サイド縦にあるライト。

 

 

 

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