日本財団 図書館


(3) ボランティアが従事していることは何ですか。

 

1]ステージ部門のオペレート 1館(A)

2]舞台、音響、照明、表方 2館(A=1 C=1)

3]自主事業公演の際の受付、館内案内等運営 2館(A)

4]操作技術の補助 1館(A)

5]ホール事業の企画、実施、運営、チケット販売 1館(B)

6]舞台全般、もぎり、会場案内等 2館(A)

7]舞台作業、器材運搬、撤去 1館(C)

 

6. アンケート結果のまとめ

 

職員数5人以内では、大ホール34.4%、中ホール46.3%、小ホール50%で規模が小さくなるほど少人数編成であるが、複合型の施設は、多目的ホールとしての施設利用がなされるため、ホール自体の規模に関係なく施設規模に見合った職員数の配置が見られる。

 

事務と技術職員の配置状況をみると、事務職員は大体配置されているが、技術職員は未配置が53.6%であり、事務職が技術部門を兼務している施設を考慮した場合でも半数が未配置である。それは、特に、電気機械等の施設設備の保守管理委託や舞台管理全般での専門業者への委託が促進されているからと思われる。

 

委託は一部委託を含めると全体で73.6%、規模別では大ホール79.7%、中ホール70.4%、小ホール63.6%となり、大規模ほど委託の割合が増しているが、逆に小規模ほど職員運営館の割合が増している。

また、委託の場合でも一部委託が各ホールとも過半数を越えていることから、舞台管理等の専門的な作業業務は専門業者(職員)に委託し、職員は事務あるいは技術を問わず全体的な総務的管理面を職務として担っているものと思われる。業者委託館20館のうち1館を除く19館95%が舞台全般を業務委託しているのに対して、一部委託館は舞台管理、照明、音響等で70%前後であることからも推察できる。

職員運営館の技術職員は80%弱が舞台全般に係わり、各部門別では43%〜48%の割合で舞台管理、照明、音響部門などに従事している。

 

ボランティア導入館は全体で10館、7.1%と少ないが、8館でボランティアを登録し、自主事業等の運営に参画させて事業推進を図っている。

さらに、ボランティアの70%が舞台作業に従事していることからも大きな戦力になっていると思われる。

各館の運営形態は多様であるが、事業の企画運営に際して、今後は住民参加型のボランティア導入を考慮し、試行するケースが増えてくるものと予想される。

 

終わりに、アンケートにご協力いただきましてありがとうございました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION