あいさつ
芸術文化は人々を出会わせ、交流させ、心を癒し、想像の世界を広げて、心の豊かな生活を生み出していきます。経済的にも厳しい杜会情勢に心の荒みがちな状況のなかで、人々はなおのこと、そうした芸術文化にふれる環境や機会を希求しています。それに応えていくためには、社団法人全国公立文化施設協会会員1,350を超える地域文化施設が機能を十分に発揮させて地域文化の向上を図っていくことが重要な課題であり、地域の文化向上の拠点となるよう積極的な取組みが望まれているところであります。
平成8年度から4年間にわたり実施してきた「地域文化活性化のための人材育成」〜7地区協議会技術研修会〜は4年間で延べ16回となり、公立文化施設の舞台技術関係職員の資質の向上、および、地域に根ざしたすぐれた芸術文化の事業の展開をみることができました。
11年度に実施されたこれらの技術研修会の成果を報告書としてとりまとめました。今後、研修受講者におかれましては、これを機に一層研鑽に努められるとともに、広く施設職員が本資料を参考にして戴ければ幸いです。
引き続き、更なる研修を展開して参りたいと思います。
終わりに、技術研修会の実施にあたりご協力を戴いた各地区副館長館、実施担当館及び関係者の皆様方に心から感謝いたします。
平成12年2月
社団法人 全国公立文化施設協会
会長 三善晃
