財団運営グループ
1999年度財団収支について
総事業資金は2億8300万円です。まず、収支面から見ると、寄付金収入が7700万円(総事業資金に占める比率27%、以下同じ)特定預金取崩収入が7400万円(26%、これは前年度以前の大口寄付金を特定事業に引き当てて留保しておいたものです)、各種助成金収入が6800万円(24%)、会費収入が3900万円(14%)、その他収入が2500万円(9%)となります。
一方支出面を見ると、事業費が2億1000万円(74%)、一般管理費約5000万円(18%)、その他2300万円(8%)となっています。
収入の53%、1億5100万円を寄付金に依存しています。ご寄付は大口小口に限らず本当にありがたいもので、今後も引き続きご支援いただきたくお願い申し上げます。しかし反面、ご寄付にあまり大きく期待し過ぎると、財団収支に齟齬をきたすことにもなりかねません。そこで事業全体を見直すと同時に、会費収入、助成金収入、寄付金収入等恒常的収入の増加を図る自助努力をより強化することとしました。公的介護保険の実施が目前に迫り、財団の事業は必修のものでありかつ正念場であります。みなさまの力強いご支援をお願い申し上げます。
(平山熊三郎)
財務グループ
遺言によるご寄付について
「相続人がいないので所有する財産をすべて社会福祉に寄付するように遺言しておきたいが、どんな手続きをすればよいのか、またその場合『さわやか』では寄付を受けてくれるか?」
『さぁ、言おう』11月号「活動日記」でもご紹介しているように、今年になってこの種の照会が急に増えてびっくりしています。
遺言の意義が広く認識されるようになり、最初は公式証書として遺言書を作成される方が年間5万5000人に達し年々急増しているそうですが、特に相続人がおられない場合ただ国庫に帰属させてしまうよりは自分の意思で社会福祉のために寄付したい、あるいは相続人がおられても人生最後の社会奉仕として遺産の一部をそれに充てたいとして遺言書を作成される方も増えているようです。
遺言はきわめてプライバシーに属することで私どもはその内容について当然に知る立場にはありませんが、「『さわやか』にと書いておいたよ」とご連絡いただいたケースが既に数件に及んでいて誠にありがたく感激しています。
こうしたご寄付の使途については従来から私どもは厳密なルールを設け「○○基金」としてお名前の残る形で特定のプロジェクトに大事に使わせていただいており、毎年夏には「思恩忌」(しおんき)と称して遺影にお花を飾り感謝の微意を捧げる場を設けています。
(高野芳夫)
コンピュータシステム開発グループ
ケアプラン・コンピュータソフトについて
8月23日、東洋大学新1号館において、社会福祉法人東京都社会福祉協議会主催の「1999ケアプランコンピュータソフト説明会」が開催されましたので、コンピュータシステム開発グループからも参加しました。
3つの会場に分かれ、23社から各自開発したケアプラン策定支援のコンピュータソフトの説明がありました。
各社のコンピュータソフトは、適応するケアプラン技法がそれぞれ異なったものを採用しており、また、処理目的が、ケアプランの妥当性であったり、スケジュール管理に重きを置いていたり、あるいは作成する書類の正確性・様式化に焦点を合わせているものありで、どのソフトを採用したらよいのか判断に迷うところでした。今後当日発表のあったソフト以外にもたくさんのソフトが市販されることが予想されます。
当グループとしては、処理目的の異なる4〜5社のソフトを選んで重点的に比較検討することにしています。
(北崎弘也)