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体験終了後、学生を受け入れた学校や施設から証明書を受け取り、教員免許状の申請の時にそれを教育委員会に提出する。実習先の割り振りは各都道府県教育委員会と同社会福祉協議会が行っている(前頁図参照)。

 

学生が体験した内容(1998年度の調査から)

 

盲・ろう・養護学校では

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その他:部活の練習、登下校の見送り、朝のランニングなど

 

社会福祉施設では

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その他:作業所での作業、見学介助、施設利用者送迎、おむつ交換

 

学生が実際に体験する内容は学校や施設によってさまざま。文部省も「受け入れる施設が違えば体験できる内容も違う」と考え、「具体的内容は施設に任せている」(前述平野氏)と自由度は高い。

武蔵大学の黒澤英典教授らのグループが行った一九九八年度の体験学生への調査(東京の短大一年生対象)によれば、学校で多いのが学習活動や生活訓練、一方施設では散歩の付き添いや趣味活動への参加などと共に、食事の用意や入浴・リハビリ介助といったまさに「介護」を体験した学生も多数にのぼる(上記グラフ参照)。

 

体験学生の声

では、実際に体験した学生の感想はどうだろうか。昨年この体験を行った青山学院女子短期大学の二人の学生に話を聞いた。

 

ろう学校と特別養護老人ホームで体験

●早野 直美さん●

「行く前は本当に失礼なことだが偏見もあった。校長先生の話を聞き、また直接接して、多くを教えられた。

 

 

 

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