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10月号「まだ他人の世話にはなりたくない」を本当に身につまされる思いで読ませていただきました。ご登場のNさん、ステキな方だと思います。Nさんをめぐる社会の姿はまだ日本中に根強く定着しているとしみじみ思います。その中で、Nさんのような方は、比率は少ないけれど、実は(潜在化して)日本中に大勢いらっしゃることを私は常々感じておりまず。Nさんはご自身の環境の中で、一つのあり方を力強く実践して、充実した日々を創ろうとしておられると思いまず。それぞれの方が、おかれた周囲の環境の中で、明るく生き生きとした人生を求めていらっしゃることに、私共あとに続く者は心を打たれます。

私が知り合ったデイサービスにいらしていた90歳近い男性、80歳代後半の女性にもNさんのような方々がいらっしゃいました。この方たちは受け身でサービスを受けられる多くの高齢の方々や、施設の職員の方々一人ひとりの性格や心身状況、行動などを実に詳しく分析されています。その結果を実に温かく心のこもるひと言や一挙一動で(表に出ないような、それとなくといった方法で)職員の動きを助ける陰の力としてくださっております。「サービスを受ける立場」といわれる方々の中に、特に女性に、こういう方が増えつつあることが、日本の福祉をよい方向に導く大きな力であることを私は信じて、そのような力を育てるための活動を(小さな小さな力ですが)していきたいと思っております。

素晴らしい活動ですね。まず、「心の自立」を!

 

心のサイクルを送信受信してうれしい邂逅

京野葉子さん 70歳

秋田県

 

10月号で紹介された『あかねの会』の会員です。読み進んでいるうちに"木原孝久"氏の名前にびっくり…。懐かしくて胸がいっぱいになりました。30年以上前、干葉で身体障害者の「羊の声」でご一緒した方でした。今、私は故郷の秋田で70歳を迎えていまず。ささやかなボランティアとして…。覚えていらっしゃるでしょうか?

 

 

 

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