行政や社協、民間団体とも連携しながら在宅福祉に取り組むことが大切
さて、この四月で設立満一年を迎えた『さわやか埼かつ』だが、田口さんは、この一年は組織づくりの基盤整備に奔走した日々だったと振り返る。
「活動者のほとんどはこれまでヘルパーの経験がないまったくの素人ですから、いきなり援助に行ってくださいと言われても戸惑ってしまう。そこでまずは会員研修として、利用者宅への訪問の心得やお年寄りの心と体について勉強をしてもらったり、高齢者疑似体験講習や介護教室なども行いました。また、食事作りの援助に行って、頼まれた料理が作れなかったという会員の話もあって、アジの三枚おろしやふろふき大根、おかゆなどの作り方を教える料理講習も月一回実施してきました。これらは現在も継続中です」
さらに、介護を必要とする人の世話に行って、ボランティアとはいえ謝金をもらってケアをするのに資格(知識や経験)がないのはむずかしいのではないかという思いから、二級課程のホームヘルパー養成研修講座も開催した。