さわやかかわら版 その4
有料老人ホーム前払い「介護費」について厚生省が指導方針
―二重払い防止のため
介護保険では有料老人ホームで行われる介護は保険の対象となるが、入居者が入居時に払った「介護費」は、宙に浮いてしまうことになる。厚生省は都道府県に、利用者の毎月の保険料、介護費の一割負担との二重払いが起こらないように、老人ホームで具体的な調整方策を入居者とガラス張りで打ち合わせをするよう指導を要請する文書を配った。
この中で調整方法の参考として二つの例を上げているが、特にこの方法にこだわらずとも各ホームに合った方法を取ってほしいとのこと。
「大切なのは、入居者とホームが十分に話し合い、その経緯および結論を入居者とホームが確認した上で、文書によって記録として残すなど、入居者とホームの間で不信感が生じないように配慮すること」と厚生省老人福祉振興課の担当者は語る。
業者任せにせず、入居者、市民もしっかりと意識を持って、双方が納得する方法を見つけることが大切だ。