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会の目的は、あくまでもパソコンを道具にして、仲間と楽しい時間を過ごすことだ。そのために、まず文字の入力の仕方を覚え、電子メールの送受信ができるようになることを、「パソコンは初めて」という人の当面の目標にしている。「朝起きて、パソコンのスイッチを入れると、友だちや離れて住む子供たちからメールが来ている。たとえ一人暮らしでも、メールから人の気配がさわさわと伝わってきて、孤独が慰められるでしょう」と大川さん。

核家族化が進んだ結果、老夫婦だけ、あるいは一人暮らしのお年寄りが増える高齢化の時代に、パソコンはコミュニケーションを取る道具として威力を発揮する。パソコンなら、ペンを持てなくなっても指一本で文字を入力して手紙を書くことができるし、足が不自由になって外出がままならなくなっても手紙を電子メールで送ることができる。目が悪くなっても画面を拡大して文字を書いたり読んだりすることができる。

 

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『コンピューターおばあちゃんの会』のホームページ画面の一部。(http://www.jijibaba.com/)

各画面には可愛らしいおばあちゃんのイラストが。これらホームページの作成や更新にもボランティアサポーターが大活躍。

 

 

 

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