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別のスキャン方法も許されるが、その動作能力は劣ってはならない。

 

3.10 方位安定

 

3.10.1 ジャイロ・コンパスあるいは同等の性能の装置によって、表示を方位安定させるような方法を備えること。コンパスの伝達装置の同期精度は、1分間に2回転の回転速度のもとで0.5度以内であること。

3.10.2 この装置は、方位安定が動作していないときは、ヘッド・アップの非安定方式で充分に動作すること。

3.10.3 一つの表示方式から他の表示方式への切換えは、5秒以内ででき、必要な方位精度も保たれること。

 

3.11 作動確認

 

この装置の使用中に、装備したときに得られた校正基準に比べて、作動に大きな低下を来していることが直ちに分かるような手段を備えること。物標が存在しないときでも、正しく同調していることが分かるような手段を備えること。

 

3.12 クラッタ除去装置

 

3.12.1 海面反射や、雨その他の降下物、雲や砂塵からの無用の反射映像を抑制する適切な手段を備えること。このクラッタ抑制制御は、手動で連続的に調整可能であること。これに加えて、自動クラッタ抑制制御を備えてもよいが、その場合は、この制御のスイッチ・オフが可能であること。

3.12.2 動作要件は、海面反射が存在しても、レーダー・アンテナが海面上15mの高さに装備されているとき、標準リフレクタを3.5浬まで明白に指示することである。

 

3.13 動作

 

3.13.1 利用性

この装置は、停止の状態からスイッチを入れた後4分間以内で、完全な動作状態になること。

この装置が15秒以内で動作状態となるようなスタンバイ状態を備えること。

3.13.2 制御

制御器類は、近づきやすく、その識別と使用が容易であること。1

この装置は、主表示器の位置からスイッチがオン・オフされ、かつ運用できるようになっていること。

固定距離環や可変距離マーカや電子的方位線の明るさの調節、並びにそれらの消去が、それぞれ独立にそして完全に表示器からできること。

 

 

 

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