.2 附加的な情報は、違った色で表してもよい。
3.3.8 レーダーの映像や情報は、あらゆる環境条件のもとで読み取ることができること。もし周囲の明るさが非常に強くて表示器の作動を容易にするために遮光器が必要な場合は、その取付けと取外しが簡単にできる手段がなされていること。
3.3.9 System Electronic Navigation Chart(SENC)情報の中の選択されたものを、レーダー情報を覆い隠したり、不明瞭にしたり、劣化させたりしないような方法で表示してもよい。もしSENC情報がレーダー表示器に利用されるならば、少なくとも海岸線、自船の安全水深線、航行上の危険物、固定又は浮揚の航行援助設備を含むこと。航海者が自分に役立てるため、表示するように要求したSENCのそれらの部分を選択できること。
(訳者注:このPara.3.3.9はNAV42でNAV41/23の原案を修正したものである。)
3.3.10 SENCの選択された部分の重畳に対しては、次のことに留意すること。
.1 座標系管理
表示された情報は、相互に関係づけられていて、同じ測地系で同じ座標系にあるということが確かめられるような座標系管理が必要である。
.2 表示区域
全有効表示区域は、利用可能なレーダーとSENC情報を含むこと。
.3 重畳合致と調整
探知可能な原因による、海図像とレーダー像との不一致が認められる場合は、手動調整ができること。いかなる手動調整もそれが作動中である限り明白に指示されること。リセットは、簡単な方法で可能であること。
.4 表示の優先度
レーダー情報の表示は、最優先であること。
.5 安定性
レーダー像、ARPAベクトル、SENC情報は適切な安定が可能であること。
.6 レーダー/ARPA及びSENCの独立性
.6.1 SENC情報は、レーダー画像に有害な影響を与えないこと。
.6.2 レーダー/ARPA情報と、SENC情報とは明白にそれと分かるように認識可能であること。
.6.3 いずれか一つが動作不良であるとき、他の動作に影響を与えないこと。
3.3.11 使用されている周波数帯は、使用者に対し指示されていること。