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図8・6 通過形電力計

 

8・2・5 ブラウン管オシロスコープ(シンクロスコープ)

オシロスコープとは、CRT(Cathode Ray Tube)を使用して電気信号が変化するありさま(波形)を眼に見えるようにして測ることを目的とした測定器である。CRTは一般に静電偏向型が使用され2組の偏向板と呼ばれる電極を持っている。電子ビームが偏向板の間を通過するときに、偏向板の印加電圧の変化に応じて動かされ、蛍光板に衝突して眼に見えるようになる。

ブラウン管オシロスコープは、きわめて応答速度の速い検出器であって、複雑な情報を持つ電気信号の解析に役だっており、現在広範囲な用途に利用されている。これらのうち、起動信号の到来ごとに、所望の時間、波形として観測できるようにした装置をシンクロスコープと呼ぶ。

正確な波形を測定するためには増巾器の周波数帯域を選ぶ必要がある。

無線測定の用途は、波形観測、信号又は雑音、寄生発振の検出などの目的に使用されるが、振幅変調の変調度の測定、周波数変調の場合の周波数推移の測定、あるいはマイクロ波空中線の指向特性の表示などに使用される。また、応用測定器として、パノラマ受信機、帯域幅直視装置、周波数スペクトル直視装置などがある。

 

 

 

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