次にC点のスイッチをonとすると、負荷に電流が流れるので、ダイオードが逆にバイアスのときはC1にたまった電荷が負荷に流れて、B点の電圧は同図(c)のように変動する。これは、C1が大きいほど、また負荷に流す電流が小さいほど(Rが大きいほど)電圧の変動が小さいことになる。このようにC1を付加することにより、同図(b)の実線の電圧変動が同図(c)のように小さくなめらかになるので、このC1を平滑コンデンサと呼んでいる。
図3・36のように二つのコンデンサの間にチョークコイルを付加し交流分を流れにくくすると、さらに平滑効果は増す。図3・34の回路は図3・26の検波回路とまったく同じであるが、ダイオードの耐圧・電流容量は大きなものを用いている。