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図3・21

 

液晶層の厚さは10μW/cm2程度で、印加電圧は2〜5V、消費電力は数十μW/cm2と非常に少ない。基板は1mm程度の厚さのガラス板や100μm程度の厚さのプラスチックフィルムが用いられる。偏光板はよう素や二色性染料で染めたポリビニアルコール(PVA)膜を保護フィルムで挟んだものなどを用いる。

光透過率40〜50%、偏光度90%程度である。透明電極は酸化インジウムや酸化すずの薄膜で形成され、配向膜は、例えばブラジル酸クローム錯体やPVAなどを電極上層に塗布して、一方向に綿布などで軽くこすって、その配向をそろえる。

文字や記号の形に電極を形成した文字表示パネルのほかに図3・22に示すように行電極(X電極)と列電極(Y電極)の交点でドットを構成し、任意の文字・図形・画像を表示するドットマトリクス方式のものが、多くなってきている。

 

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図3・22

 

 

 

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