.1 座標系管理
表示された情報は、相互に関係づけられていて、同じ測地系で同じ座標系にあるということが確かめられるような座標系管理が必要である。
.2 表示区域
全有効表示区域は、利用可能なレーダーとSENC情報を含むこと。
.3 重畳合致と調整
探知可能な原因による、海図像とレーダー像との不一致が認められる場合は、手動調整ができること。いかなる手動調整もそれが作動中である限り明白に指示されること。リセットは、簡単な方法で可能であること。
.4 表示の優先度
レーダー情報の表示は、最優先であること。
.5 安定性
レーダー像、ARPAベクトル、SENC情報は適切な安定が可能であること。
.6 レーダー/ARPA及びSENCの独立性
.6.1 SENC情報は、レーダー画像に有害な影響を与えないこと。
.6.2 レーダー/ARPA情報と、SENC情報とは明白にそれと分かるように認識可能であること。
.6.3 いずれか一つが動作不良であるとき、他の動作に影響を与えないこと。
3.3.11 使用されている周波数帯は、使用者に対し指示されていること。
3.4 距離測定
3.4.1 距離測定のために、電子的固定距離環が次のように備えられていること。
.1 0.25,0.5,0.75浬の距離範囲では少なくとも2つ、そして6つ以下の距離環を備えること。またその他の義務的距離範囲では、6つの距離環を備えること。
.2 オフ・センタ機能がある場合は、同じ距離間隔の距離環を附加すること。
3.4.2 電子的可変距離マーカが、距離環形式で距離の数字表示を伴って備えられること。この表示器には、他のデータを表示してはならない。1浬未満の距離に対しては、小数点の前にただ一つの0を附けること。附加的の距離マーカがあってもよい。
3.4.3 固定距離環と可変距離マーカは、ある物標の距離を使用中の距離範囲の最大距離の1%、あるいは30mのいずれか大きい値以下の距離誤差で測定することができること。
3.4.4 オフ・センタの場合でも、この精度であること。
3.4.5 固定距離環の太さは、船首方位線の最大許容太さ以下であること。