イ.ジャイロコンパスからの方位信号を適当な方法によって毎分2回転以上の速さで回転させ、左右の回転とも遅れがなく円滑に追従することを確認する。
ロ.ジャイロコンパスの方位信号を、0度から360度まで15度おきに変化させ、レピーターコンパスの指示値と、そのときの自動衝突予防援助装置上の表示とを比較する。1度以内の分解能で表示できることを確認する。
ハ.船速距離計からの信号を0ノットから25ノットまで2.5ノットおきに変化させ、そのときの自動衝突予防援助装置の速力表示が0.1ノットの分解能で表示できることを確認する。
ニ.海上運転中に、それぞれの表示が適正な精度で、異常がないことを確認する。
(d) 設置場所が適切で操作に支障がないことを確認すること。
4・10・1 自動衝突予防援助装置の効力試験
(1) 電源部
主電源及び代替電源から受電可能であり、電源の切替えが素早くできること及び電源電圧が規定値以内であることを確認すること。
(2) レーダー機能
(a) 各レンジについて、固定及び可変電子距離環、船首輝線、電子カーソル、レーダーエコー並びに相対及び真方位が、接続された航海用レーダーと同様に表示され、かつ、相対及び真方位精度、距離精度が確保されていることを確認すること。
イ.接続しているレーダー(親レーダー)と同等の映像が表示されることを確認する。
ロ.レンジスケールの切替えが円滑に行えること及び切替え後直ちに映像が安定することを確認する。
ハ.固定マーカーが操作説明書どおりに表示されることを確認する。
ニ.可変マーカーを作動させ、これを固定マーカーと重ね合せたとき、その指示値が固定マーカーで示されいている距離と一致していることを確認する。
ホ.電子カーソルを備え付けている場合には、これが操作説明書どおりに表示されることを確認する。
ヘ.3海里、6海里及び12海里の距離レンジを有していることを確認する。
ト.ノースアップ、ヘッドアップ、コースアップのそれぞれの機能に異常がないことを確認する。
1]数回これらの切替えを行い、親レーダーと同様に円滑に切替えの行なえることを確認する。