(3) 実効長と指向性
7・4 の(4)及び(5)に記載のとおりとなる。
(4) ダイポール空中線からは、いろいろな変形も考えれる。
図7・11は、スリーブ空中線(Sleeve Antenna) と呼ばれるもので、同軸ケーブルの導体中心部を約 1/4波長上に伸ばし、外部導体は、これも約 1/4波長を折り返した形でスリーブがかぶせてあり、半波長ダイポール空中線と同じ構成になっている。この形は垂直偏波の無指向性の電波を水平方向に送受し得るので超短波通信用の空中線などに使用される。
図7・12は、ブラウン空中線(Braun Antenna)と呼ばれる空中線で、スリーブ空中線のスリーブの代わりに4本のいわゆる地線を放射状に配置している。地線の数は何本でもよく水平でなく、下方へ傾斜させたものもある。