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7・2 電波の周波数と波長

 

電波法では『電波は 3,000GHz以下の電磁波をいう』となっている。電波の波長をλとすると、周波数fとの関係は

λ=C/f (7・3)

であって

λ〔m〕=3X108〔m/s〕/f〔Hz〕

で計算される。ここで、Cは自由空間における電波の伝搬速度であって、それは光速度と同じでC=3X108〔m/s〕である。

普通、通信や航法に使用される電波は10kHz以上の周波数をもつ電磁波であるが、その上限は特に決められていない。技術の現状から今のところは30GHz 以下程度がよく使用されている。この電波の区分のうち電波法や国際規則で決められたものを表7・1に示す。このほか例えば、LバンドとかCバンドとかでその周波数帯を呼ぶこともあるが、これは表7・2のような区分の呼称である。

船舶の電子航法用に割り当てられ、かつ、使用されている周波数の主なものを表7・3に示す。このように非常に広い範囲で各種の周波数帯が、それぞれの電波の特性を考えた上で使用されている。このような各周波数帯の電波の伝わり方などは第8章に示す。

 

表7・1 周波数帯の区分

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