(4) 順序始動試験 : 運転中の発電機の遮断器をトリップ(ブラックアウト)させ、予備発電機を運転し、配電盤母線に電圧が確立(予備発電機用遮断器が投入)されたのち、いままで運転されていた電動機が、予め設定されたタイマによって順次、自動的に再始動することを確認するとともに各電動機の始動時に発電機の電圧変動に異常のないことを確認する。
(5) 電動機の非常停止試験 : 電動機の非常停止には、火災発生時に停止する各種燃料油装置のポンプ及び各種の通風装置のほか、乗組員の船外脱出時に救命艇昇降付近に排水口をもつポンプがあり、非常停止ボタンは一般に次の場所に設けられている。試験は、それぞれの位置から非常停止ボタンを操作することにより計画された電動機が確実に停止されることを確認する。
3・6・6 荷役装置(ウインチ、デッキクレーン等)
この試験は、メーカーの担当者立会のもとで行う必要がある。
(1) 負荷試験 : 無負荷、全負荷及び過負荷で巻上げ、巻下げの運転試験を行い、電圧、電流、回転速度を測定する。これらの測定値は、メーカーにおけるデータ(電動機出力一速度特性等)と比較確認すること。なお、この試験で定格負荷巻下げの際には、発電機電圧の上昇と逆電力継電器の作動に注意する必要がある。