2・4・4 特性試験
(1) 誘導電動機の特性として知りたいのは、負荷に対する電流・効率・力率・すべり・最大出力・停動トルク・始動トルク・二次電圧・二次電流、又はすべりに対するトルク・電流などである。これらの値を求める試験法として、普通行われるのは次の方法がある。
(a) 円線図法
(b) スタインメッツ計算法
(c) 損失分離法
(d) 実負荷試験法
(e) 損失の和による算定法
(a) は測定法としてはいちばん簡便なのでメーカーの試験法として一般に使われる。
(b) は精密な値を求めるには適しているが計算が面倒であり、余り使われない。
(c) は相手機械と連結された状態でできる。
(d) は円線図法では誤差が大きくなる特殊な電動機(励磁電流が全負荷電流の80%以上にもなるようなものなど)や、試作・研究のための実証試験などに使われる。