ここにε ; 速度変動率(%) N ; 定格速度(rpm)
No ; 無負荷速度(rpm) ΔN=No−N(rpm)
(b) 複巻電動機の速度特性の測定
測定方法は(a)の場合と同様だから略す。複巻電動機の場合も差動複巻と和動複巻とがある。一般的に垂下特性を示すのが普通でその試験回路は図2・34による。各場合の特性曲線は図2・35に示す。差動特性は負荷電流が増加すると回転速度が増加し、不安定な運動状態となり好ましくない。和動の場合でも直巻コイルと分巻コイルの極性を逆に接続すれば差動になって不安定になるので注意のこと。
(3) 電動機のトルク特性
電動機のトルクの測定は、電機子電流・界磁電流・回転速度、出力を測定し計算で求めることができる。しかし小・中容量機まではダイナモメーター、うず電流ブレーキ、ブロニーブレーキなどを使って実測でも行える。始動トルクは、界磁電流を決め自動を始める点の電機子電流により算出される。
またカップリングに適当なアームを取り付け、はかりを使って実測することもできる。
(a) 分巻電動機のトルク特性
トルク特性の測定方法の二、三例を述べる。
(i) 損失分離法による場合
任意の負荷に対する入力電力・回転速度を測定し、次の式により求める。