2・2・10 耐電圧試験
(1) 耐電圧試験
耐電圧試験は絶縁抵抗試験の直後に行うもので、充電部と大地間、又は充電部分相互間に施された絶縁の強度を保証するための試験である。
(2) 耐電圧試験上の注意
(a) 製作工場で新しい機器の耐電圧試験を行う際は、温度試験後に行うのが普通である。
(b) 試験時間は1分間とし、まず、試験電圧の1/3程度を加え、引き続き電圧計の読みうる程度の範囲内で電圧を上昇させ、既定値に達してから1分間その値を保持する。
(c) 試験における交流電圧の波形はなるべく正弦波に近い商用周波数のものとする。
(d) 試験にあたって、被試験巻線の端子は一括して印加するようにする。
(e) 絶縁破壊の場合には入力側の電圧計の振れ、破壊音、煙、匂いなどによって検知する。
図2・13は試験回路の一例を示す。