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(a) ウインチ1台(又は1ギャング)の標準的荷役サイクルダイヤグラムを作成する。

 

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図2.7(c) 荷役ウインチのサイクルダイヤグラム(電動油圧の場合)

 

(b) サイクルダイヤグラムより次の値を求める。

 

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(c) 荷役ウインチ群の総合需要電力は次式による求める。

 

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なお、zの値に対するφz(起こりうる確率)の代表的な値は表2.7(d)のようになる。

 

表2.7(d)

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すなわち、本方式で計算した電力に対し、この電力以上になる確率は、サイクルをT秒とすれば、次式に示す時間に1回という割合になる。

 

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なお、交流船では、かご形誘導電動機を全電圧始動することが多く、自動交流発電機で、発電機の電圧特性がJEM1274の(3)特性の場合には発電機容量の20〜30〔%〕に相当する容量までの発電機の直入始動は可能であると考えて良いが、詳細については2.4.1の(3)及び(4)を参照し検討すること。

 

電力調査表は、上記の需要率、不等率を考慮して作成される。

表2.8及び表2.9に貨物船及び漁船の電力調査表の一例を示す。

 

 

 

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