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(b) 超高圧水銀ランプ

点灯中の水銀蒸気圧が10気圧以上の程度のもので、高輝度光源として探照灯などに使う。

水銀ランプは、一般に負性抵抗をもち、安定な放電を持続するためには電流制限用安定器を必要とする。直流点灯の場合は抵抗、交流点灯の場合はおもにリアクタンスで構成される。

 

2・10・2 照明器具

 

船用照明器具は使用金属が塩害に対して、十分な耐食性のある材料か、耐食処理した材料が使われ、取付け、結線作業が容易な構造であって、一般に手のふれやすい部分の温度が60℃以下、取付部で90℃以下、接続端子部で75℃以下とされている。また、グローブと発熱電球との距離は、出来る限り表2.3に示す値とすべきである。

 

表2.3 グローブと白熱電球との距磁

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2・10・3 防爆灯器具

 

船で引火、爆発のおそれがある場所、すなわち、危険場所内にやむを得ず取付ける照明器具は、その危険区域に適応した防爆構造のものを用いなければならない。

 

2・10・4 投光照明器具

 

発熱電球、シールドビーム形電球又は高圧水銀ランプはカーゴランプ、プロゼクタ、ボートデッキランプに使われる。高圧水銀灯のランプ回路は、高圧水銀灯安定器を使い安定器にあるコンデンサは回路が遮断されてから1分以内にコンデンサの端子電圧が50V以下になるような放電装置を必要とする。

 

2・10・5 探照灯

 

探照灯は、コンパス甲板等に装備して海面、陸岸、甲板上などを照射し、浮遊物の発見、接岸ブイ係留、漁撈中の集魚灯の代用、漁撈作業などに使う。形式には種々あるが、反射鏡の有効直径で区分し、12cm位から60cm位まである。このほか特殊なものにスエズ運河探照灯等がある。

 

 

 

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