一般にかご形誘導電動機には極数、周波数による速度制御が、巻線形誘導電動機には二次抵抗制御と二次励磁制御等が用いられる。下記に速度制御法について述べるが、(1)、(2)、(3)の方法がよく用いられる。
(1) 極数変換による速度制御
極数の変換方法には電動機の同一鉄心に二つ以上の極数の異なる独立した巻線を施したものと、同巻線の接続を変えることにより異った極数を得る方式のものと2種類がある。
速度の変化は2〜3段で不連続で階段的に速度が変わる。
(2) 周波数変換による速度制御
電動機端子にかかる周波数を変えて速度を制御する方法で円滑に速度制御が行われるが可変周波数の電源を必要とする。
この方式は例えば電気推進誘導電動機の速度制御を発電機の周波数を変化することによって行う場合等に使用され、また、静止形インバータにより可変周波数が容易に得られるようになったので、電動機の速度制御を行うのに用いられる。(2・7・5参照)